夜●いする七人の孕女 下巻 当主の花嫁
病弱な明日花は、学校へ登校する日が少ない為、友達があまりできず、独りでいることが多かった。亡き父から、雅也の事を常々聞かされていた明日花は、理想の兄雅也に会える日を楽しみにしていた。雅也と対面し、明日花は彼が思い描いていた理想の兄であることに喜んだ。その無邪気な愛情は明日花が妹ではなく女性であることを意識させてしまうようなことがあり、雅也を困惑させてしまうことがあった。島に暮らす女性が、当主の子を宿すことは名誉なことである。このような考えから生まれた夜●いという伝統…。雅也は島の女性達と持っている。そのことを知った明日花は妹として愛してもらいたい、女性として愛してもらいたい、二つの心境が去来して複雑な思いを抱くことになるのであった。